日時

2006年4月15日(土)10:00〜12:30 マナビー館第3会議室

参加者

大人1人 中学生5人

1 近況報告、問題意識

 年度が変わって、職場や学校の環境が変わってどんな状況かを各自話してもらいました。その環境に慣れることは自然とできますが、慣れて、何の問題もなく生活ができることがいいことなのではないことを確認したいと思います。今の状況が自分にとってどんな課題を与えてくれるのかを考えることが大事で、その中で自分がどんな課題をもっていくかということを常に忘れてはいけないと思います。

2 レポートの検討

○いわきの歴史と能のつながり 黒澤和美

 1つ目、謡曲「船弁慶」は、義経と弁慶の話で岩手の平泉にゆかりがあり、いわきの白水阿弥陀堂とのつながりも紹介し、いわきでやっていくことの1つの根拠としたい。

 2つ目、謡曲「絃上」(けんじょう)は、海の守り神「八大竜王」が登場してくる曲ということで、いわきの竜ヶ崎にある「八大竜王尊」の碑を紹介した。

 謡・仕舞についても、ただやるだけでなく、歴史や伝説、物語の意味や内容を理解しながらすすめることで、学びがぐんとひろがることになります。これから、謡・仕舞も並行でやっていくことが話されました。

○よさこいの歴史について みさきさん

 高知が発祥のよさこい祭りから北海道のYOSAKOIソーラン祭りが生まれた経緯や、「よさこい」の語源、もとはお坊さんの悲恋話だったことなど、私たちが今やろうとしていることはどういう歴史があるのか、その立脚点、方向性を決めていく上で重要な提案でした。

3 オリジナルよさこい

 はじめに、わらび座の「鬼剣舞」や「ソーラン節」の踊りをビデオでみて、労働の表現である民舞の基本を確認しました。

 なぜ、民舞そのものをやらないで、創作民舞にするのか、ということですが、民舞そのものをやることを否定するわけではありません。むしろやるべきだと考えます。しかし、大事にしたいのは、そのときの学ぶ姿勢と内容です。日本の文化として、そして民舞の歴史を大事にして、未知のものを得ていく過程を自覚しながらすすめていきたい。そうした時に、自分たちで創っていくという活動の方がそれらを効率的に学んでいけるという教育的な意味があると思います。

 ふりつけでは、黒澤から、隊形移動もふくめて大枠の形が提案されました。その後、各自が考えてきた動きを発表して、試しながらやっていきました。

 りょうた君が提案した、刀をふりおろす動作をもとに、その前後にどんな動きがあると自然な動きになるかということを考えていきました。刀をふりおろす時の足はどっちが出るのが正しいか、剣道の動きに根拠をもとめて決めていきました。そしてリズムのあわせていきました。右からはじまった動作を左でもと安易に決めてしまいましたが、そこは検討課題となると思います。

 次に、隊形移動の仕方を考えました。まずは、足の動きから。各人が回転しながら移動していくときの、回転の方向や足のステップのとり方が問題になりました。内の人と外の人で移動距離がちがうことで、ステップの仕方をどうするかが問題になりましたが、ジャンプするようにステップすることで、調整ができるということになりました。また、足をクロスさせながら移動することも提案されました。

 主旋律に入ってからは、種まきに関する動きとステップを組み合わせた動作が提案され、音楽にあわせることができました。

 部分的なふりつけの要素は、今までの経験から各自がもっています。それらをどう組み合わせて、方向性に沿う形につくっていくかということが課題でもあり、楽しみにもなるところです。

4 まとめ(参加者からの感想)

・自分が考えたことがもとになってすすんでよかった。これから曲に合わせて動きを考えていきたい。

・今日は何も考えてこないで参加したが、みんなが提案したおかげですすむことができた。やっぱり準備は大事だと思った。

・その場で自分で動きが考えることができたのでよかった。今度は、ふりつけの歴史についても調べていきたい。

・今回やったことで、各自イメージがついてきたと思う。ぐちゃぐちゃやっているようにみえるかもしれないが、これが創るということだと思う。

 最後に、23日にある仙台孫三について説明がされました。午前が本科会、午後は分科会方式となり、よさこい分科会、謡・仕舞分科会、劇分科会があること、いわきでやっていることが孫三でどんな位置づけになっているかがはっきりしてきたことが話されました。


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Last-modified: 2006-04-16 (日) 14:58:58 (6591d)